視診、問診、自動運動、整形外科テスト、触診を行い発症原因と症状の原因を見つけ出します。
必要であれば、負荷検査や骨の動きを検査します。
○視診
診察者の目で患者さんのあらゆることを、観察することによって所見を捉える診察法です。
全身的観察を診療室に入ってきた時から退室するまで診ます。歩行や動作、患者さんの訴える症状や部位、患者さんの動きであったり、その性状や皮膚の色、つや、などを見ます。

○問診
発生原因や既往歴、家族歴、持病、病状などあらゆることを聴取することで所見を捉える診察法です。徒手整復療法ではとても重要な診察法です。
○自動運動
患者さんに動いてもらい、動きの程度や範囲、スピードや角度、動作などを検査し、問診時との対比を行ったりすることで、所見を捉える診察法です。
○整形外科テスト
身体各部を動かしたり、ストレスをかけたり、打診鎚の反対側を使って皮膚の知覚を調べたり、腱などに打診槌で刺激を与え、反射を診たりすることで所見を得る診断法です。
これらの検査によりどの部分の障害かを調べます(どこかに障害があれば、検査で陽性反応がでる)。例えば、膝に水がたまっている人を調べるには、この検査の中の膝蓋跳動テストを行うことにより確定できます。そして反射検査では、表在性反射と深部反射、臓器反射に分類され、反射の欠損は神経根の病変が示唆されます。



○触診
指と手で身体各部に触れることにより所見を得る診断法です。
組織の温度、触感、湿り気、弾性、厚さ、形状を見、熱感、緊張、弛緩、しこり、硬結、腫瘍、腫れなど、異常な組織を見つけます。触診技術は手技療法家にとって大切なところであるので、かなりの訓練を積んでいます。

○負荷検査
抵抗あるいは負荷に抗して収縮させ、筋の力量やその感覚、症状の憎悪を検査することにより得る診察法です。

○骨の動き
この診察法は手技療法家独自のもので、骨を触診しながら、あらゆる方向に動いてもらったり、動かしたりすることで、関節の正常な動きをしていないところを見つけていく検査法です。
